協力医師からのメッセージ
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林 大久生 (はやし たくお)
順天堂大学医学部人体病理病態学講座 准教授
順天堂大学医学部附属順天堂医院 病理診断科 准教授
資格:医師免許、医学博士、日本病理学会専門医・研修指導医
専門分野:病理診断学、分子病理学
所属学会:日本病理学会 、日本臨床細胞学会、日本肺癌学会、アメリカ・カナダ病理学会、
アメリカ臨床腫瘍学会
メッセージ
このMSK-IMPACT検査の素晴らしい点は特別な検体を必要としないことです。
これまで、網羅的な遺伝子検査に必要な検体は、検体採取後、液体窒素で凍結し、-80℃超低温冷凍庫で保存するなど、特別な保存環境が必要と考えられてきました。しかし、このMSK-IMPACT検査で必要な検体は、全世界の病院で標準的に作製されている検体であり、室温での保存が可能です。そのため、このMSK-IMACT検査は日本だけでなく、アジア、世界中の一般的な病院でも広く利用される可能性を秘めています。 この大きな可能性を秘めたMSK-IMPACT検査により,日本中のがん患さんがクリニカルシーケンス(※)を利用できる日が1日も早く来るように協力していきます。また,日本のみならず,世界中にこの検査を届ける日がくることを夢見ています。
※患者様のがん関連遺伝子変異を網羅的に解析することによって、その患者さんに最適な抗がん薬を調べる検査のこと
末原 義之 (すえはら よしゆき)
順天堂大学医学部・大学院医学研究科 整形外科学講座 准教授
順天堂大学医学部附属順天堂医院 整形外科 准教授
順天堂大学難病の診断と治療研究センター ゲノム医学研究・難治性疾患実用化研究室 室員
資格:医師免許、医学博士、日本整形外科学会専門医
専門分野:骨軟部腫瘍、転移性骨腫瘍、整形外科、がん分子病理学
所属学会:日本整形外科学会、日本肺癌学会、日本癌治療学会、アメリカ臨床腫瘍学会、ヨーロッパ臨床腫瘍学会
メッセージ
クリニカルシーケンス(※1)は日本ではまだなじみの少ない分野ですが、特に米国ではプレシジョン・メディシン(Precision Medicine)(※2)として実際のがん治療現場で急速に広がり、浸透しつつある検査です。急速な広がりを見せている理由は、この検査が がん患者さんにとって、臨床的に極めて利用価値の高いシステムだからだと思っています。
そのため、このMSK-IMPACT検査は,今後日本の医療現場でも必ず広く浸透し、がん検査の一翼を担う検査となり得ると思っています。がん患者さんにとって利用価値の高いMSK-IMPACT検査を,日本中に広めるお手伝いが出来ればと思っております。
※1:患者様のがん関連遺伝子変異を網羅的に解析することによって、その患者さんに最適な抗がん薬を調べる検査のこと
※2:個人の遺伝子情報などを含む詳細な情報を基に「より精密な対応を行う医療」のこと。個別化医療(予防・先制医療を含む)、あるいはゲノム医療の延長線上の新しい概念。